選択と集中の必要性

本日は初期のスタートアップにおける「選択と集中の必要性」について語ろう。

多数のエンジェルラウンド、シードラウンドの事業相談を受けていて、度々思うことがある。
それは、何でもかんでも手広くやりすぎ、ということだ。
この手広くやりすぎという意味は3つばかしあって、一つに「事業をやりすぎ」、二つに「一つの事業で機能を盛りすぎ」、三つに「一つの機能で色々試しすぎ」というのがある。

まず一つ目の事業をやりすぎ問題だが、流石に2021年にもなってシードラウンドのスタートアップで多数の事業をパラレルで回すようなファンキーな企業は流石に出会ったことはほとんど無い。
極稀に見るレベルだ。
この場合は当然、事業は絞れ、と伝えている。

二つ目の機能を盛りすぎ問題だが、これは程々な数のスタートアップが間違えている事がある。
まずMVPという概念をあまり理解していないのか、初期の頃からあれもこれもと出来ることが多すぎて、結果、サイトは分かりづらいわ、ブランディングはボヤけるわ、ユーザーは付いてこれないわ、でろくな事になっていない。
おまけに開発には金もかかるし時間もかかる、そして苦労して作ったもののユーザーが求めているかどうかすら分からないという燦々たる有様だ。
この場合も当然機能は最小限に留めろ、とキツく伝える。

三つ目もまた非常に厄介な問題で、事業自体は一つだし、機能も一つなんだが、そこへの施策を盛りすぎというパターンだ。
一つの機能を売り出すのに、インフルエンサーレビューや関係者インタビュー、イベントレポートやオリジナル企画などを展開してしまっている。
初期の頃は熱量もあるしアイデアもガンガン湧くもんだから、あれもこれもそれもどれもと一気に始めてみて、なんとなくアクセスがあるからどれかが当たっているんだろう、という感度の低い考えからやめるに止めれず、ただ収益は上がらないもんだから、結果疲労して倒れていく、というケースに陥りがちだ。

それともう一つ例外を上げておく。
それは「無駄にブログやインスタグラムを始めすぎ問題」だ。
古臭いタイプのコンサルタントにアドバイスを聞いた初心者に限って毎回毎回これをやっているのだが、「SEO対策になるから集客のために始めたほうが良いらしくて……」といって、みんなしてせっせこせっせこブログを書いている。
勿論自分の事業の思いとかそんなのは誰しもが大なり小なり持ち合わせているので、まあ10本20本は記事をかけるのだが、SEO対策で毎日更新を義務付けられてるらしく(笑)、人間そうそうネタなんてあるわけもないので、結局最後は自分の飼っている犬だの猫だのの写真ばかりを上げるわけの分からないブログが出来上がる。
末期になると自分の事業そっちのけで「ブログのネタを考えるのが一番辛いです」とか宣う人すらいるぐらいだ(嘘のようで本当の話)。

ここでハッキリ言っておく。
初期のスタートアップなんて、金も無ければ人手も足りない、知識も無ければノウハウもない、あるのは根拠のない自信と勢いだけの状態なんだから、まずは「選択と集中」をしたほうが良い。
将来的なマイルストーンを描き、そこに至る際に必要なビジネスドライバーを考える。
競合優位性、差別化、先行優位性、そういった要素を構築するのに必要なアセットは何か。
それを手に入れるために考えられる施策は何か。
そしてユーザーにはどの施策がニーズがあって、どの施策がニーズがないのか。
ニーズがある施策の中でも、どれが製作コストが低くて、どれが高いのか。
そういったものを冷静に分析する必要がある。
その上で今のリソースで出来る最もコスパの良いものだけを実行していくのだ。
そうでもしないと、ただただ闇雲に思いついたものを全部やってしまい、疲弊していくだけなのだ。

シードラウンドのスタートアップの皆さんは、その溢れんばかりの情熱と勢いを、決して無駄に使わないよう、効率よく回して欲しい。
「選択と集中」
大切なので忘れないでもらいたい。

以上。

あ、あと、それに関連した動画をYoutubeにあげてみた(実は今年になってYoutubeなんぞを始めてみたりしている)。
良かったら一緒にご覧頂けると嬉しい。
ついでにチャンネル登録でもしてもらえると泣くほど喜ぶ(大げさ)。

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