起業家によるブランディング

僕の周りには何名か優秀なデザイナーがいる。
最近立派な本を出された方や(正月に拝読させてもらう予定だ)、世界最高峰の賞を取られて情報を発信されてる方など、本当に優れている人たちだ。
そういう人たちがブランディングについて語っているのを読んでいると、「なるほど、彼らはこういう視点で世界を眺めているのか」と素直に関心してしまう。
このブランディングという言葉だが、 もちろん僕らスタートアップの起業家だって僕らなりに考えているところではあり、そしてアプローチこそ違えど、様々な試みをしていたりする。

今回は起業家によるブランディングの例について一つ語ってみよう。

皆さんはほぼ確実に何らかのCtoCマッチングサービスを使ったことがあると思われる。
Yentaみたいなビジネスマッチングでも良いし、スキルシェアリングでも良い。
まあこのご時世使ったことがない人はいないだろう。
で、そんな中、例えば何かの趣味について話したり、一緒に遊んだりするマッチングサービスを使ったことはないだろうか(あるいは知ってるだけでも良い)。
「大好きなヒップホップについてリアルで誰か語りませんか?」でも良いし「イラストレーションを語りたい人集まれ!カフェでお茶しよう!」でも良い。
まあつまるところ、その手の類の物を思い浮かべてもらいたい。
で、そんなサービスを使うユーザーは果たして一体何を求めているだろうか。
純粋にヒップホップを語りたい人は当然いるだろう、イラストレーションについてだけ語りたい人もいるだろう。
しかし少なくない数の人が心のどこかで「素敵な異性と出会えたら良いな」と薄っすらと思っていたりするのではないだろうか。
恋人がいる男性にしたって、話し相手は誰でも良いなと思っていたところで、魅力的な女性が来たらドキドキするし、まあ少なくとも嫌な気分になる人はあまりいないだろう。
つまるところ、「異性に出会いたい」というのは不滅の欲求であり、「異性に出会えるかも知れない」というのは強烈なインセンティブなのだ。
そのために少なくない数の人が、ヒップホップ(ロックでもジャズでも何でも良い)をテーマに人と会いたがるし、イラストレーションについて薀蓄を語って格好つけたがるのである(格好良いかどうかはさておき)。

で、ここから本題に入る。
皆さんは「BFF機能」というのをご存知だろうか。
BFF、Best friend forever、日本語でいうと「ズッ友」の意味だ。
先程のヒップホップ(しつこいようだがロックでもジャズでも何でも良い)を例に出すと、ヒップホップについて語りたい人同士をマッチングするサービスがあった場合、当然ヒップホップが好きで、それでいて男女の出会いを求めている人が結構集まってくる。
が、反面、「私、恋人いるから同性としか会いたくない!」とか「同性の友達が欲しいんだよ、気楽に話したいから」という人も僅かながらだが当然いる。
そういう時のためにBFF機能というものがある。
このBFF機能をONにすると、異性とは決してマッチングされなくなる。
女性がONにしてみたら女性しかマッチングされないし、男性がONにしたら男性しか紹介されない。
つまり「出会いお断り!」な人にとって最適な機能だ。
このBFF機能、これこそが今回のテーマに深く関わってくる。

皆さんはなぜ運営がBFF機能を入れてると思うだろう。
それは「出会いを求めてない人はBFF機能をONにしたら良いですよ。逆に言うとONにしていない人はそういうのを薄っすらと求めてる人だからお互いそのつもりでね」と案に仄めかしたいから……ではない。
そう、BFF機能は出会いを求めてる人と求めてない人を明確にさせるための機能、ではないのだ。
それではBFF機能は何のために入れているのか。
考えてみてもらいたい。
少なからざる人は異性との出会いを求めている。
恋人は常に欲しいし、何なら恋人がいても探してる人だって沢山いる。
大半の若者は出会いを求めているのだ。
しかし、彼らが同時に求めているのは「自然な形の出会い」だ。
これだけデーティングアプリが浸透してきている今でさえ、偶然知り合った人と話して、自然に仲良くなり、いつの間にか恋人になっている、という流れをみんな求めている。
昔でいうと、食パン加えた少女と街角でぶつかるのを求めているのだ。
そうなった時、例えばさっきのヒップホップのマッチングサービスがあったら、出会いの可能性があるからヒップホップ好きはみんな使いたいだろう。
そしてそこで恋人が出来たら口々にこういうはずだ。
「私達、趣味のヒップホップで知り合って付き合ったんです」「ヒップホップ好きが集まるマッチングサービスがあってそこで知り合ったんですよ」と。
そうなった時にこのBFF機能が効いてくる。
なぜならBFF機能があると彼らはこう言える。
「いやそのサイト、出会い系じゃないんすよ。異性と出会えない様な仕組みがちゃんとあって同性とだけしかマッチングできないようにも出来るんです。健全な真面目なやつなんです。出会い系とか全く関係ないんです。まあ私は面倒なんでONにしてなかったんですけどね」と。
そう、BFF機能なんてのは入れてもぶっちゃけ誰も使わない。
アメリカの統計でもそれはハッキリ分かっていて、実装されて実際に使う層というのはたった数%なのだ。
何が悲しくて男としか会えないなんていう選択肢を敢えて選ばないといけないのか。
どうせ会うなら可愛い女の子のほうが良いに決まっている。
入れたって誰も使わない。
そんな事は運営だって百も承知なのだ。
しかし、これがあるお陰で運営は「異性には出会えない仕組みがある完全に健全な趣味のサイト」という体を装うことが出来るのだ。
そしてユーザーたちもそれを承知の上で敢えて気づかないフリして乗っかり、健全に出会いの場として使えるのだ。

マッチングサービスにおけるBFF機能。
これこそが起業家によるブランディング構築、コンテンツによるブランディング構築の一つと言える。
まあなんというか一つのネタとして頭に入れておいてもらえたらな、と思う。

以上。

あ、最後に正月に向けた宣伝を一つ。
皆さん、今年の正月は何をして過ごす予定だろう。
コロナ禍においてある程度の人は実家に帰るのを止めて家にいるのではないだろうか。
そんな時ビジネスマンとしてはインプットの一つでもしておきたいところ。
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今回の記事もぶっちゃけサロンのコンテンツ記事をリライトして使っているだけに過ぎない。
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今回のBFF機能のネタ一つにしたって、結構オモシロイと思った人は多いんじゃないだろうか。
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