起業家サロン サンプル記事

皆さん御存知の通り、僕は起業を志す人や起業家に向けたオンラインサロン IT startup community をかれこれ30ヶ月近く運営している。
運営スタイルとしては、週に3本から4本、起業に関する記事を投稿していく形だ。
内容は多岐にわたり、その週に出た新しいWebサービス紹介だったり、僕が見つけた良サービスの紹介だったり、何週間もかけて作ったレポート記事やインタビュー記事なんかもあったりする。
一番の人気は起業に関するコラムで、いつも Twitter で140文字で呟いている起業のチップスを、3000文字から5000文字ぐらいの文量にして詳細をわかりやすく書いている物だ。
これがかなり好評で、結構な数の良いねが付く。
まあつまり随分と時間を割いて運営しているわけだ。

で、最近色んな人と出会った時に「サロンではどんな記事を書いてるんですか?気になります」と言われるようになった。
僕のサロンでは一週間無料お試し期間を設けているのだが、残念ながらそれもあまり浸透していないようで、そこで今回試しにサロンの記事を一つ公開してみることにした。
別段自信があるのを選んだわけではなく、ただ単に今日投稿したものをそのまま転載しただけだ。
まあ日頃こういう記事が投稿されているんだよ、という参考程度に読んでもらえると嬉しい。

なお、今回公開する記事は「良サービス紹介」というカテゴリーに属しており、サロン内では当該カテゴリーの記事は全部で24本ある。
人気のコラムは110本あり、新規WEBサービス紹介記事に至ってはなんと527本だ。
これらの記事はどのタイミングで入っても「全て」読むことが出来る。
たとえ無料期間中でも全部まとめて一気に読むことが可能だ。
なので今回の記事で興味をもってもらえたら、是非下記URLからお試しでも構わないので入ってもらいたい。
今サロンメンバーは85人ほどいて、お泊りオフ会したり、ブレスト会したり、まあワイワイ楽しんでいるので、起業家仲間を作りたいという人にもとてもオススメだと思う。ご参加、心よりお待ちしている。

IT startup community

記事サンプル:【良サービス】タックスメイト

今日取り上げるサービスは、税理士専用Q&Aライブラリサービス「タックスメイト」です。
タックスメイトはどんなサービスかというと非常にシンプルで、税理士専用のQ&Aサービス、といったらもうそのものです。
つまり「税理士だけが登録できて、何か悩みがあったら相談できる、んでまあ答えが分かってる他の税理士が回答してくれる」という感じです。
このサービス、見れば見るほどディ・モールト(非常に)素晴らしいです。
ポイントは2つ。
「Q&Aサービスによくあるインセンティブ問題を上手く解決している仕様」と「深堀りして分かる商材の良さ」です。
特に前者は僕が長年悩んでいた問題に対して、全く想像出来ない形で、それでいてパーフェクトな解で対応していたので、正直感動しました。
後者も後者でかなり良く練られておりまして。
というわけで、早速解説します。

ええと、まずここ最近サロンメンバーの方が増えたので(ありがたいことです)、改めてQ&Aサービスにおける問題点を書いておきます。
Q&Aサービスにおける問題点とは何か。
それはずばり「インセンティブどうすんの?」問題です。
つまり、質問する方はそりゃ簡単ですが、回答する方にとったらインセンティブが無いと当然回答しないわけで、このインセンティブの設計が非常に難しいんですよ。
インセンティブには幾つか候補がありまして、「金」「ブランディング」「潜在顧客ゲット」「承認欲求」などが上げられます。
一つずつ少しだけみていきましょう。
まず「金」というインセンティブですが、これは一番分かりやすいのですが、実はなかなかどうしてワークしづらい。
というのも、適当な質問ならともかく、なかなか専門性のある質問に対して答えられる人なんてのは結構社会的立場や年収がある人の可能性が高く、そんな人達が貰って嬉しい金額ともなると結構高額になるわけです。
そうすると質問する側にしてみたらワンショットにそんな出せないわけで、まあつまり「質問者が払っても良い金額」と「回答者が貰って満足する金額」には大きな乖離が存在します。
ゆえに、単純にこのバランスの問題で「金」がインセンティブになるのはなかなか難しいのです。
「ブランディング」はあれですね、懐かしきQuora形式ですね。
つまりそのサービスでランキングが高い回答者は「イケてる」というブランディングが成り立つ状態まで持ってこれたら、人々はこぞって回答するでしょう。
「潜在顧客ゲット」はいわゆる弁護士ドットコムモデルです。
本来は回答するのに金取るけど、気に入ってくれたら顧客になってくれるから、見込み客ゲットの意味で無償で回答するパターン。
最後の「承認欲求」はサイトでも以前取り上げた花嫁コミュニティ「maricuru」のような感じですね。
「先輩ヅラして答えたら気持ち良いよね」的な心理を上手く突いてる設計です。
まあこのようにですね、大半のQ&Aサービスのインセンティブは上記のいずれかにほぼほぼ当てはまる形になります。
んが、どれもこれもスムーズにワークさせるのは難しく、そして厄介な事にQ&Aサービス自体がなかなかお金を産まないということもあって、どこのQ&Aサービスも単体としてはなかなか事業として成り立っていません。

んで、表題に戻ってこのタックスメイトですが、ここなんと、僕が想像もしてなかったウルトラCの荒業でそれを解決しています。
それは何か。
ずばり「金」です。
「いや、金ってお前最初に上げてんじゃん」と思うんですが、これが非常に上手いモデルを使ってるんです。
タックスメイトでは模範質疑応答としてサイトに取り上げられた人にはインセンティブとしてお金が支払われます。
それもワンショットではなく、掲載されている限り永久に毎月です。
1個でも回答が模範回答として掲載されると、それだけで永久に毎月500円が入ってくるわけです(回答が取り上げられたら500円で、質問が取り上げられたら300円)。
ただまあこれ自体だけだとQuora(日本語版)でも一部実装されている仕様なので驚くことは無いですね。
そして、このQuoraモデルには当然一つの問題点がつきまといます。
「お前それ原資どうすんねん」と。
んが、このタックスメイトはこの問題をなんと「全ユーザーからサブスクで課金する事」で解決しているのです。
全ユーザーから月額3,000円をとり、そこで原資を確保。
そこから質問者や回答者に払っていくもんだから、運営の腹は一切傷まないわけです。
そして「質問者と回答者の間の金額の乖離問題」も、インセンティブにストック型を採用することで上手くクリアーしています。
つまりチリツモです形式です。
回答者にしてみたら一回答500円ですが、50個掲載されれば25000円、これが毎月入ってくるわけです。
25000円と考えれば大きくないですか?
一年間で30万ですよ。
これならば「まあ回答してやろう」って気になる人が出てきてもおかしくないですよね。
んじゃでも今度は「掲載数が増えまくってサブスク課金代を上回ったら永続的に赤にならね?」という疑問が出てくるんですが、そもそもサイトに模範回答集として掲載するか否かは運営のさじ加減で決められるので、ヤバそうなら数を絞れば良いだけです。
何があっても永続赤は防げます。
いやもう本当に見事な解決策だな、と心の底から感心しました。
ディ・モールト素晴らしいの一言です。

と、ここまでが前半の褒め部分。
あとはお決まりの深堀りコーナーに入りましょう。
最初に言っておきますが、これもなかなかにして見事と言える代物です。

まずこのサービスのビジネスドライバーは何か。
それは当然「質の良い質疑応答の数」になります。
良質なやり取りの事例が増えれば増えるほどサイトとしてのパワーが増すわけです。
これをもう少し掘り下げると、通常のQ&Aの場合は「良質な有識者の確保」に繋がります。
つまり質問は誰でも出来るけど、回答できる人はあまりいないので、その人達をどれだけ確保出来るかが鍵になります。
しかしタックスメイトの場合はこれに該当しません。
なぜならタックスメイトの質問に答えるには、それ相応の専門性の高い知識が必要とされますが、そうは言うてもそこに創意工夫、クリエイティビティの要素はあまりなく、熟練された税理士ならばある程度答えられる程度の難易度です。
対象である有識者は結構ゴロゴロいる為、数の確保は今回の場合は難易度が高い問題とは言えないわけです。
そうなると逆に必要となってくるのは良質な質問者とも言えます。
つまり良い質問がない限り回答もしようがなく、質問が生まれない限り盛り上がらないとも言えるので、運営としては積極的に質問が出てもらいたいわけです。
質問者へもインセンティブが用意されているという事からも、この辺り運営が重視しているのがよく分かりますね。
んが、ゲリラ戦が大好きな僕としてはこの問題についてこう捉えます。
「匿名でも質問できる仕様の裏を突いて、運営がユーザーのフリして質問しまくれば済むじゃん」と。
というか何だったら、事前に回答を用意している難問(皆が知りたがってる系)を用意しておいて自作自演で回答→質問を繰り返せば良いわけですよ。
初期の頃はコンテンツを充実させて盛り上がってる演出はとても大切ですし、模範回答事例集にそこそこ数が載ってたら「よし、こんなに採用されるなら俺も頑張ろう!」って気になって回答してくれる人も出てくるでしょうし、その掲載されてる回答事例だって運営の自作自演だからお金の支払すら必要ないですからね(笑
まさに正規軍ではなくゲリラ軍の発想です。
このやり方に関してはサロンで何度も言ってる通り、ビジネスは「勝てば官軍負ければ賊軍」なわけで、僕は「法律に違反しない限り、自分のモラルと照らし合わせて問題ないと思えればやるだけのことは何でもやりたい派」なので、そこに抵抗は一切ありません。
格好つけて正々堂々挑んで負けてクローズするよりは、泥水すすって自作自演してでも盛り上げてユーザー獲得してビジネスで勝った方が明らかに良いですもん。
まあ人それぞれ考え方はあるとは思うので強制する気は更々ありませんが(付け加えておくと皆さんは御存知の通り僕は自分の中のモラルは結構高いつもりです)。
というわけで、ビジネスドライバーである質疑応答の数はこの様にして集めることが出来る目処がつきます。
そうすると時間が経てば経つほど数が蓄積されるので、それすなわちタックスメイトは先行優位性が活きるモデルだとも言えます。
後発より明らかにコンテンツの数が多ければ、負ける理由ないですからね。
そしていつも僕が重要視しているスイッチングコストもタックスメイトは高いと言えます。
理由は2点。
まずビジネスドライバーであり先行優位性でもあるコンテンツ(質疑応答)の数が充実していれば、それに比例してユーザーもついてくるので、他競合が出来ても敢えてスイッチングする理由が無いというシンプルなもの。
あともう一つはQ&Aを通してコミュニケーションをすることで、ユーザー同士のエンゲージメントが上がる事。
エンゲージメントが上がると、ある種コミュニティに近いものが形成されます。
サロンで口酸っぱく言ってるので皆さんご存知だと思いますが、コミュニティが根付くとスイッチングコストは格段に高まりますからね。
なのでこの2点が上手く効いてるのかなと。
というか、競合優位性があって、先行優位性が効いて、スイッチングコストが高いって、はっきり言ってこの時点で最高ですね(笑
参入障壁は税理士という専門性から一見してありそうですが、ぶっちゃけそこまで高くは無いっぽいです。
なぜならコンテンツは基本全てCGMなので(一応外からみたら)、運営に高い専門知識は要りません。
模範回答を選ぶのには知識はいるだろっていう疑問も、そもそもそれに必要とされる知識は一般税理士レベルで済むので、参入障壁はそこまで高くないと判断します(別に税理士資格が簡単とは全く思ってませんが、言うほどレアな資格でもなんでも無いので)。
まあそうは言うても先程の先行優位性の問題があるから、「参入障壁が低いならオイラもやるか」といってセカンドペンギンが出てきても、そのセカンドペンギンはシャチに喰われるだけだと思いますけどね。
CtoCマッチングサービスにおいて最重要ポイントと思われる転換率はどうでしょう。
これはもう恐るべき高さとも言えます。
質問する奴は皆回答できるし、回答する奴は皆質問できる、まさにほぼほぼ100%に近い転換率とも言えます(まあ厳密に言えば税理士のスキルとかがあるので分かれるとは思いますが)。
故にプロモーションは税理士に全力極振りできます。
効率良すぎますね。
サブスク故に一番気にするチャーンはどうでしょう。
インセンティブは強く、ペインも深い、おまけにビジネスに直結してるので、かなり低いんじゃないですかね。
誰だって収入に直結する情報ならば金払うでしょ。
しかも月額3000円なんて、税理士にしてみたら、誤差の範囲ですよ。
故にLTVは非常に高く出るんじゃないかなと。
ライフサイクルはどうですかね。
これだって一過性のものじゃないですよ。
飽きたから止めるわって問題じゃないでしょ。
ずっと恒久的にニーズはありますよ。
バイラル係数だって高いんじゃないですか?
良いサービスで役に立つなら税理士仲間にオススメするでしょ。
しかもビジネスモデル上「紹介してくれたら月額費しばらく半額!」とか分かりやすいグロースハックの仕組みも入れやすいもんだから、リファーラルが起こりまくって、更にアゲアゲです。
成長曲線的には二次関数にはなかなか成り得ませんが、ストック型なので安定していると言えます。
しかもマネタイズポイントは多く、拡張性が高いので、一次関数の角度は結構上げられそうですね。
モデル的には共存モデルではなく、Winner takes allモデルだと言えます。
乱立したって意味ありませんし、毎月課金が発生するモデルなのでユーザーは一つに集約するでしょう。
似たようなサービスに同時に課金するファンキーな奴なんてそうそういません。
前述の先行優位性やらスイッチングコストやらも考えて、その集約するサイトはタックスメイトである可能性は高いと判断できます。
あと付け加えるとしたらあれですね、CGMモデル特有の「質の担保問題」ですね。
これもですね、登録してる人は全員税理士なので、幾ら匿名とは言え質は担保されるのかなと。
また税理士は地域性が高いビジネスなので、お互い情報を共有したところで競合にもならんところが良いですね。
北海道の税理士が沖縄の税理士に知見を共有したって、そもそもカニバル事はないですから。
そしてそして、色々深堀りをした上で一番最高に良いのは、これだけ高条件が揃っているにも関わらず、「運営コストが低すぎいいいいいいい!!!!!!」というのがやはりディ・モールト素晴らしい点と言えます。
当たり前ですよね、CGMですもん。
どれだけユーザーが増えてもコストは変わりません。
餌となるコンテンツはユーザーが勝手に持ってきてくれるし、その餌に釣られてユーザーは集まり、ユーザーが集まれば餌もまた増える、と。
プラスの循環ここに極まれり、というやつですね。

と、深堀りはこんな感じですか。
いやもうなんというか、ここまで読んでもらえれば分かりますが、2020年ベストサービス候補を見つけてしまった感がありますよ、ぼくぁー。
本当に素晴らしい。
よくぞこれを思いつきました。
結構長いこと記憶に残るサービスだと思いました。

というわけでですね、サロンメンバーの皆様方に言いたいのは、このモデル、結構汎用性が高いので、ぜひぜひ他を探してくださいよ、ということです。まだこれが当てはまる空きスポット、結構ありそうですからね。
先行優位性が効くので、早いもの勝ちですよ!

以上、今週の良サービス紹介でした!

タックスメイト


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