「バイアウトした」という誤用について

今回の記事はスタートアップの人たちのリテラシー向上を目的として書いている。
内容は「バイアウトした」という長らく間違えて使われている表現について、だ。

ただそれを書く前に2点ほど大切な前提を最初に伝えたい。
まず1点目。
今から書く問題については、僕自身も長い間間違えて使っていて、数年ほど前に有名な起業家の方に教えていただいた事だ。
つまり決して「お前ら知らねえから教えてやるよ」というような上から目線で書くわけではない。
むしろ「僕も間違えてたんだよね。でも知ってから改めて見渡すとほとんどの人が間違えて使ってて、それだと知らず識らずのうちに残念な目で見られちゃってる可能性があるから、皆で改めてリテラシー上げていこうよ」的な視線で書いている。
本当に僕も数年前まで誤解していたので、この点は皆さんと殆ど変わらない。
2点目は、この記事は誰か特定の人に対して書いたものではないという事だ。
最近仲良くさせてもらってる人の中でも明らかに間違えた表現をしている人がいて、しかも結構実績のある方ですら間違えているのだから「あーどうしよう。指摘しようかなあ。でも恥をかかせるのもなあ」と常々思ってはいるし、今回記事を書くと決めた理由に、彼らの存在が大きいのも否定はしない。
でも決して誰か特定の人に向けたわけではないので「池森さん、僕のことこんな風に思ってたんですね」的なツッコミをするのはやめてもらいたい。
何度も言うが、僕も数年前までドヤ顔で間違えて使っていたし、皆が知ってるStartupの有名メディアや某インフルエンサーですら2013年頃まで誤用していた問題なのだ。
要は、知った時から直していこうぜ、という話だと捉えてもらいたい。

さて、前置きが長くなったが、本題に入ろう。
といっても非常にシンプルな内容だ。
スタートアップの皆さんは、会社を売却した場合「会社をバイアウトした」という表現を使っていないだろうか(あるいは使ってなくても良く耳にしたことはあるはずだ)。
今回は、この「バイアウトした」というのが完全な誤用、というのが言いたいのだ。
そもそもバイアウトという意味は、「バイ」で「買う」、「アウト」で「占める」を意味して、「株を買い占めて経営権を握る」という意味になる。
つまり「会社をバイアウトしたぜ」というと「他人の会社の株を全部買って経営権をゲットしたぜ」という意味になり、全く逆の意味合いになってしまうのだ。
要は売った起業家が使う表現ではなく、買った企業側が言う表現なのだ。
では売却をしたと言いたい時どう言えば良いのかと言えば、それはシンプルにExitと表現したら良い。
それでも敢えてバイアウトを使いたいのならば「バイアウトされた」が正しい。
つまり、僕は会社を二社売却したことがあるのだが、その場合「僕は会社を二社バイアウトされました」と表現したら良いのだ。
ちなみにセルアウトという表現は一見正しそうだが、エクイティファイナンスが前提のスタートアップにおいて、株主が100%株を持ってるというシチュエーションはほとんどないので、正しく使われるケースは殆どない、ということを追記しておこう。

以上、スタートアップのリテラシー向上の為に改めてここに記す。
何度も何度もしつこくて申し訳ないが、この誤用に関しては僕も3年ぐらい前まで使っていたので、皆さんとほとんど変わらない。
つまり「ドヤ顔で伝えてる」わけではないので、その点誤解されなきよう。
あと教えてくださった某C社のM社長、本当に心から感謝してます。

あ、そうだ、せっかくブログを書いてるので、もう一つ、個人的に前々から本当に気になっていた誤用をこの際書いておく。
これに関してはスタートアップで指摘してる人を見たことがないので、おそらくこのブログ記事が最初の発言になるはずだ。

皆さんはよく下記の表現を見たことはないだろうか。

  • 疲れちゃったんだよなあ、、、。
  • まあ色々あるよねえ。。。
  • 僕もそう思います、、、
  • お腹痛い・・・。

この表現、実はもう気になって気になって仕方ない。
ぶっちゃけて言えば、「バイアウトした」だの「された」だの、そんなの心の底からどーでも良いと思えてしまうほど気になってる誤用だ。
つまり何が言いたいのかと言うと、末尾にある「、、、。」だの「。。。」だの、句読点や中黒を並べて感情の余韻を表現するのは止めてくれということだ。
句読点は句読点、中黒は中黒。
幾つも並べて余韻を表現するものではない。
それではそういう時は何を使えばよいのか。
それは「三点リーダー(…)」だ。
「…」を偶数回使うのが正しい。
上記を踏まえると、正しい表現はどうなるかというと、こうなる。

  • 疲れちゃったんだよなあ……。
  • まあ色々あるよねえ……。
  • 僕もそう思います……。
  • お腹痛い……。

いやもう本当に細かい点でなんだけれど、昔からどうしてもどうしても気になってる誤用なのだ。
今回ブログを書くにあたり、どうせ読んで貰えるなら、ついでに書いておこうと思って盛り込んでみた。
もし少しでも気になる人がいたら、是非今度から「…」を使うようにしてもらいたい。
偶数回、だ。
奇数回では駄目、偶数回(まあ2回に留めておくのが良し)。

以上。

あ、そうそう、もう一つ追記で申し訳ない。
前回と前々回で必死にTwitterアカウントのフォローをお願いしたが、結局の所僕にとってTwitterは気楽にプライベートを垂れ流すほうが性に合ってると判断した。
それ故にTwitterの件はもう忘れてもらいたい。
ビジネスで使えば有用なのは理解できるんだが、フォロワーを増やすという手間がもう僕にはだるすぎて、1000人なんて Never ending story にしか思えなかった……。


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