2019年面白かった新WEBサービス4選

皆さん新年あけましておめでとう。
お陰様で株式会社tsamは1月から無事2期目を迎えることができた。
前期お世話になった皆々様には本当に感謝申し上げる。
僕が今こうやって余裕を持って新年を迎えられるのもひとえに皆さんのおかげだ(特に某監査法人関係者にはとてもとても頭が上がらない)。

さて、新年一発目のブログ記事を書こう。
テーマはズバリ「2019年にリリースされた中で面白く記憶に残ったWEBサービス4選」だ。
何が何でもこのタイミングでこれなのか、年末に書けよ、という声が出るのは重々承知だが、年末に派手に体調を崩し、ずっと実家で死んだように眠りこけていて書けなかったのだ。
故にこのタイミングでの公開になる。
この記事での狙いは二つあって、建前的な(所謂おキレイな)理由を一つ書くと、素晴らしいWEBサービスを世に広めるお手伝いをしたい、というのがある。
本音的な(所謂ゲスな)理由を書くと、日頃僕のやってるサロンではこういう皆さんがあまり知らないサービスを取り上げてるから気になってるなら加入してね、というのもある。
あとはTwitterのフォロワー数も増やしたいという可愛い理由もあるっちゃある(これはほとんど増えないけど)。

そんなわけで本題に入ろう。
テーマは先程言った通り。
今年リリースされたWEBサービスの中で、僕が特段面白いと思ったサービスを4個ほど取り上げてみる。
注意として、ここでいうWEBサービスとは、所謂「C向けWEBサービス」だ。
御存知の通り僕はB向けは全く詳しくない。
餅は餅屋。
それぞれ自分の得意なフィールドがアレばよいのだ。
オールラウンダー、器用貧乏なんてもってのほか。

さて、では早速一発目から。

Busket

2019年の4月にリリースされたこのサービス。
これはバスでツアーを企画したいオーガナイザー、貸切バスをもつバス会社、旅行会社として資格を持つプラットフォーマーの3者がリンクするプラットフォームだ。
オーガナイザーがプラットフォーマーに企画を持ち込み、プラットフォーマーはバス会社を手配し、集客はオーガナイザーが勝手にやるというスキームだ。
これはステークホルダー三方それぞれ利があって、とても面白い。
オーガナイザーにしてみたら、企画が簡単に実行できて自分のコンテンツになり収益になる。
プラットフォーマーは、オーガナイザーがが魅力的な企画とあと集客までやってくれるので手配するだけ。
まさに鴨が葱を背負って来る状態だ。
バス会社にしてみても、眠ってるバスを有効活用できるので言うことがない。
2019年までこのサービスがなかったのが不思議なぐらいだ。
プラットフォーマー目線で見るこのモデルの秀逸なところは、運用コストは高くなく、自走モデルであること。
そしてバス会社さえ数を揃えられればレバレッジもある程度効くし、バリエーションもつけられる、加えてマネタイズがキッチリとすぐに見えてくるところだろう。
問題点を上げると類似サービスができた時、競合優位性が効きづらいというのが上げられる。
UIUXで差をつけられる類のものでもないし、企画力で差をつけられるものでもない。
かと言ってスイッチングコストが高められる施策があるかというと、コミュニティにも相性が悪く、蓄積されたデータが活かせるわけでもない。
プラットフォームは集客力が全てと言われるほどだが、オールジャンル展開するこの形式の場合、そこでカバーするのも難しいだろう。
ビジネスドライバーはバス会社とのネットワークだと考えられる。
如何に営業して落とせるか。
ただ貸切バス会社自体がこのサービスを運営しようとしてもワークしづらい。
全国展開する必要があるし、他社を巻き込む必要があるためだ。
それゆえに、どうしても第三者のプラットフォーマーが必要不可欠と言える。
まあ総じて良いサービスと判断できる。

Busket

ポルト

2019年9月にリリースされたこちらのサービス。
大学受験を控えた高校3年生向け参考社の電子版サブスクリプションサービスだ。
これは正直かなり良い。
受験生にとって参考書はMUSTだし数が必要になるが、一年しか(場合によっては数年)使わないので、これがまとめてサブスクリプションになるならそれに越したことがない。
出版社側にとってもメリットは大きく、政治経済や歴史などの一部の教科を除くと、参考書の中身は大幅に変わることはなく、一度電子で作ってしまえば大半が使い回しの効く利益率のクソ高い金の卵を生み続けるガチョウと言える。
ビジネス的にみても旨く、継続期間は最長1年分は見込むことができる。
月額980円なので一人あたり11760円落としてくれることになる。
一年したら全員辞めるけれど、今度は同じ人数がまた申し込んできてくれると見込むことができる。
先にも書いた通り電子データは使い回せるのでやればやるほど旨味がでる、超長期スパンで安定した収益が出る。
バイラル係数も高いと推察される。
上の学年から下の学年にリファーラルで広まるのは容易に予測できる。
チャーンも低いはずだ。
どのみちゴールは合格になるので、途中で「おれ、勉強やめるわ」となることはないためだ。
受験生である限り辞めない。
競合優位性は二つ。
一つは別事業のStarduplusの存在。
高校3年生の3人に1人が使っていると言われるので、正直ここと絡めるだけでCPAをかけずに幾らでもポルトへ誘導できる。
対象セグメントをガッチリ抑えてるのは圧倒的な優位性に異ならない。
もう一つの競合優位性は提携出版社の存在だ。
すでに主要な教育系出版社は抑えているようなので、仮に競合が出ようとしても参考書を用意することができない状態だ。
そうしてるうちにポルトの提携冊数は更に増え、圧倒的に先行優位性が築かれていく。
スイッチングコスト云々の話ではなく、競合の存在すら許されない戦いになるだろう。
ビジネスのモデル的には共存モデルというよりはWinner takes allの一強独占モデルになると考えられる。
勿論各出版社個別に参考書はあるので、それぞれサブスクを乱発するという寒いシチュエーションも考えられるが、利便性を考えると一つに集約していくだろう。
今後の展開としてはBを落としていくと想像できる。
授業で使ったり補助教材に使ったり、アライアンスは幾らでもある。
Studyplusで地上戦を仕掛けつつ、塾や学校をTOPから落とす空中戦をする。
両軸がキレイに周る展開だ。
既存のアセットをうまく使い、見事にアップセルを果たした素晴らしいサービスと言える。
余談だが、UXもスマホに特化しており、こちらも見逃せないポイントだ。

ポルト

always

今年全国を随分騒がしていたので(主に九州地方)知ってる人も多いとは思うが、alwaysとはサブスクプションサービス提供プラットフォームだ。
サブスクプションサービスのシステムを提供するだけでなく、それを束ねてプラットフォーム化をしている。
always自体もランチのサブスクサービスだの何だのやってるが、一旦それは置いておこう。
alwaysの戦略は「金を掘らずに鉱山の前でつるはしを売れ」的なプラットフォーマー戦略だ。
いちいち自分たちでやってるとレバレッジが効きにくいので、場を抑えちゃおうぜ、SaaSを提供して旨味を得ようぜ、と。
これは当然アリだ。
だからみんなこのポジションを狙っており、いち早く参入して先行優位性を持ってShareをとっているalwaysは見事と言える。
さてそんなalwaysだが、特筆すべき点が一つある。
それは地方に特化した戦略だ。
サイトを見てもらえたら分かるが、alwaysは徹底的に九州地方を落としにいっている。
そっち系のVCから入れてるし、アライアンスもそれ系とばかり結んでいる。
ここで一つ疑問が出る。
それは「サブスクなんてWEBでやるんだから地域でバーティカルに特化しても意味ねーだろ」ということだ。
だがalwaysはこの点を上手くクリアーし、巧みに利用している。
というのもalwaysが扱う商材は、基本リアルのサブスクだ。
「イベント参加し放題」とか「古着が常に半額」とかそんな感じだ。
つまり、リアルサブスクばかり集めているから、地域を絞ることで、それぞれの回遊率が高まり、プラットフォームとしても価値が高まるというロジックだ。
ブランディングもはっきりするし、リファーラルにも効果が高く、商材としても魅力的になる。
それをもって他の類似サービスとの差別化を図る。
非常に上手いポイントと言える。

always

KITEKU

今年の11月頃に見つけた面白いサービスと上手い展開事例。
KITEKUとは、無料で店内にある服を2時間レンタルすることができるサービスだ。
例えば僕がTomorrowlandに行って格好良い服を見つけたら。それを2時間レンタルすることができる。
でその2時間で何をするかというと、ナルシストな僕はココぞとばかりに格好良いポーズをして写真を取りInstagramに投稿するわけだ。
KITEKUの場合、その投稿に良いねがついたらそれに応じて僕は報酬が貰えて、別途発行されるURLを添付することで、投稿経由で服が売れたら僕の懐にもチャリンチャリンとお金が落ちてくる仕組みだ。
これをどう活用するかというと、アパレルブランドと提携し、そのブランドの商品を試着してもらってそれをInstagram経由で広めてもらうというキャンペーンが打てる。
これはビジネス的に見てとても強烈な座組と言える。
ステークホルダーは4人いて、ユーザー、ファン、ブランド、運営だ。
まずユーザーのメリットは何か。
それは単純にInstagramに投稿したいけど映える服なんてそうそう持ってない、けど投稿はしたい。
そういう時に店にあるものを好きに使っていいなら、無料で良質なコンテンツが作れることになる。
Instagramに投稿するとフォロワーも増えるし、良いねがつきゃ報酬は入るし、売れたら手数料も貰える。
一挙四得という願ったり叶ったりだ。
ファンにしてみたら、おしゃれな服は見つけられるし、安く買えるので勿論損はない。
ブランドにしてみても、Instagramという一番アパレルに相性の良いチャネルが増えるのはデカイ。
勝手に宣伝してくれ顧客まで引っ張ってきてくれる。
しかもほぼ無料で。
広告宣伝費を考えると、インスタグラマーに支払う手数料なんて微々たるものだ。
運営側も勿論旨い。
このモデルは運営コストがほとんどかからない自走モデル。
システムをを作ってブランドを落としていったら、あとは金のなる木と言える。
まさに四方良しの見事な座組だ。
ビジネス的にみても、バイラル係数は高いし、適切なインセンティブ設計ができるし、お互いの相性が良いのでグロースする目は十分見える。
プラットフォーム自体の参入障壁がそこまで高くないのが懸念点ではある。
誰かが同じことをして別のブランドを落とすというのもまあ十分考えられるだろう。
ただ構築までが結構ダルいので、マゴマゴしてる間にKITEKUが先行優位性をもってShareを取ることは可能だ。
本質的にはブランドごとに成り立つモデルなので共存モデルと言える。
インスタグラマーにしてみりゃアウトプット先はInstagram固定なんだから、供給元を一つに絞る必要はない。
これはスイッチングコストと先行優位性に絡んでくる問題で、オシャレなブランドがあるかないかでインスタグラマーはプラットフォームを選ぶので、それこそ最初に良いブランドを落としたらスイッチングは起きないとも考えられる。
故にビジネスドライバはー如何に良質なブランドを落とせるか。
が、まあブランドはこのご時世どこも閉塞感を感じていて、かつ損をするモデルではないので、こういう素晴らしいソリューションを提案したら落とすのは難しくないと考えられる。
お金が動く以上、出どころであるCを如何に集めるかが本来は問題になるが、これもインスタグラマーが勝手にフォロワーを抱えてきてくれるので、運営が用意する必要はない。
類似サービスで夏にfitomというのができたが、あちらがユナイデットアローズ限定なのに対し、KITEKUはオープンで更に進化させたサービスと言える。

KITEKU

以上、2019年に僕が見つけたC向けWEBサービスの特に面白かったものを4つ上げてみた。
皆さんいかがだっただろうか。
知らないサービスもあったのではないだろうか。
楽しんでもらえたら何よりだ。
さて、では最後に一つ書きたいことがある。
今回取り上げた4つの記事は、基本全て僕が運営するオンラインサロン IT Startup Communityの記事のリライトだ。
僕のサロンは、基本平日一本、今回のような新しく出たサービスの紹介と深堀りを行っている。
年間平均250本近くの新サービスをこのレベルで深堀りし毎日毎日紹介しているのだ。
2019年良かったWEBサービスシリーズで言うと、今回出したのは4本だけだが、全部あわせると計18本ぐらいある。
いずれもこの4本に引けを取らない素晴らしいサービスだ。
それ以外の記事も、つまらないサービスはどこがつまらないか、イケてないのはどこがイケてないのかをきちんと解説しているので、それはそれで非常に勉強になるだろう。
また週末はサービスの取り上げではなく、起業の心構え的なコラムを載せている。
こちらも毎回良いねが結構付く人気シリーズだ。
というわけで、もし興味をもってもらえたら是非サロンにご参加いただきたい。
今なら一週間無料体験が入っているので。

IT Startup Commyunity

あ、ついでにTwitterアカウントも書いておく。
最近ビジネス用途で使いたいと思ってるので良ければフォローを。
サロンを更新したら、どんな内容で書いたかなどもTweetしてるので。

@yuki_ikemori

それでは今回はこのへんで。
皆さん本年もどうぞよろしく。


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