MVPは時代と共に変わっていく

ちょっとした経緯があり、今回はMVPについて、そして起業家のあるべき姿勢について語りたい。

MVP、Minimum Viable Product。

Startup起業においてMVPとは最小限のプロダクトを意味する。
最初からリッチなコンテンツを盛り込んでリリースをしようとすると、開発期間は伸び、開発費は高騰する。
それでいて市場のニーズと乖離があるものが出来る場合がある。
それならば必要最小限なMVPでサクッとリリースし、あとは市場の声をユーザーインタビューから掘り出し、必要に応じて適宜追加修正していこうよ、ということだ。
非常に理にかなってるし分かりやすい。

さて、そんなMVPだが、では一体どのような物を指すのか。

それはまあ人それぞれにも寄るが、「最小限の工数で実装できて、ある程度の仮説検証さえできれば」どんな形でもMVPと言える。
つまり、その時代その時代に合った簡単なツールを使って手軽に構築しろ、ということだ。

例えばECショップを作ろうとしたとする。
昔ならば、適当にシングルページを作って、商品画像と説明をhtmlで書き、最後にメールアドレスを載せてくだけだ。
それでメールに購入申込みがきたら銀行口座を伝えて、振込確認できたら商品を発送すればいい。
これがもう少し時が進んだら、htmlで作っていたシングルページが、ペライチなどのサービスを使って構築する様になるし、更に時が経った今だとBASEなどを使ってサイトを構築するのがMVPになる場合が多い。

まあ繰り返すが、その時代その時代に合ったサービスやシステムを使え、ということだ。

さて、ここから長々と本題に入る。

僕は今、漁師コミュニティという面白いコミュニティを運営している。
文字通り全国の漁師や漁業関係者が集まるコミュニティだ。
ブログの過去記事を読んで頂けたらお分かりになるとは思うが、僕はもともと農林水産業に興味があり、機会があればコミットしたいなと常々思っていた。
そんな折、株式会社Saltの山口くんに請われたこともあり、良い機会だと思って参加することにした。
立ち上げてちょうど2ヶ月目だが、メンバーの自発的な新規投稿数は毎日3記事ぐらい発生し、返信やリアクションなどのエンゲージメントは一月あたり1.4万件という、圧倒的な盛り上がりを見せている。
僕自身この二ヶ月で全国の港巡りをしたり、漁師さんや漁協の人にインタビューをしたり、朝市に顔だして海鮮丼を食べたり、朝5時に千葉県館山へ行って定置網漁の見学なんかして、大変楽しい日々を過ごしている。
東京海洋大学の先生に監修にもついてもらえそうだし、その他バックアップが諸々あり、まあコミュニティそのものは大変順調に伸びていると思う。

で、この漁師コミュニティだが、今はWEBサービスではなく、Facebookグループで運営している。
コミュニティをするならばオリジナルのWEBサービスを構築するべきではあるが、なぜ敢えてFacebookグループで運営しているのか。
そこに冒頭に掲げたMVPという概念がある。

正味な話、コミュニティのMVPとしてFacebookグループは十分機能する。
ユーザーの属性は掴めるし、投稿への反応も確認できる。
アンケートを取ることでより詳しい情報も把握し、ユーザーが何を求めて、何が好ましくて、何をしたいのか、そういったものが全てデータ化される。
Facebookグループ自体は5分で作成できるし、勿論制作費は無料だ。
2019年のご時世、コミュニティのMVPとしてFacebookグループを活用することは、実に理にかなっていると言える。

もう一つ今どきのMVPの例をあげよう。
それが昨年話題になった古着女子というメディアだ。
このメディアはリリースした当初はInstagramのアカウントのみしか無かった。
Instagramのアカウントに延々と写真を投稿し、それだけでメディアと称していたのだ。
「Instagramのアカウントだけでメディア?そんな馬鹿な話はあるか」とお思いになるかもしれないが、ところがどっこい、これもMVPとして十分機能している。
ユーザーが何を求めて、何を好み、何がやりたいのか、そういうのが全て検証できる。
そしてInstagramのアカウントも、作成は5分で出来るし制作費は無料だ。
結果、古着女子はInstagramのアカウントだけでインフルエンス力の獲得に成功し、そこから多展開し、規模を順調に拡大している。

漁師コミュニティの話と古着女子の例から僕が何を言いたいのか。
それは、FacebookグループやInstagramアカウントでもMVPになるよ、ということであり、そして、MVPなんて時代時代によって変わるんだよ、と言うことでもある。

さて、上記のことを伝えた上で、最後に一つ大切な事を記したい。

それは「起業家の心構え」についてだ。

「起業家たるものは、過去の古い常識に囚われてはいけない。知識や感覚、感性そして常識は常にアップデートするべきだ。それが出来ず最新の試みを受け入れないということは、起業家として致命的に間違えている」

今回のMVPについて「Facebookグループを作っただけででサービスリリース? Instagramのアカウントだけでメディア?」とあなたが思ってしまったのなら、すぐにその考えをアップデートするべきだ。
そうでもしないと、最近の流行を使いこなす若者にドンドン抜かされるばかりか、自身の成長すら止めてしまうだろう。

常に常識をアップデートしていこう。

以上。

っと、文末に恒例のサロンの宣伝をしておく。
僕の運営するオンラインサロンIT Startup Communityは起業家や起業を志す方、そして新規事業担当者の方に向けたサロンだ。
平日は一日一本、その日にリリースされた新サービスについての深掘り記事を投稿している。
週末はビジネス全般についての考察記事がメインだ。
例えば今回の記事なんかもサロンの記事を結構流用していたりする。
もし色々C向けサービスに知りたい人や、起業のノウハウを身につけたい人は、是非ご参加いただきたい。
サロンメンバーの特典を幾つか用意しており、その中の一つに(こんな事を書くのは恥ずかしいけれど)僕の無料コンサルがある。
他所だと一時間辺り10,000円から15,000円ほどの値段で提供していて、有り難いことにこの値段でも結構売れている代物だ。
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もちろん各種情報や他特典がついてくる。
是非ご参加頂ければ嬉しい。

というわけで今回はこのへんで。


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